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2009-08-22 (Sat)
 西洋人旅行者向けサイトを見ていたところ紹介されていたのがこちら、貝殻の博物館です。
まだ出来て日も浅く日本人の居住区からは少し離れていることから、今回殆ど貸し切り状態で
見学することができました。
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 建物は3階建て。そこにタイ全土のみならず世界中から集められた貝が所狭しと展示され、見れば見るほど興味の湧くもの。
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 もともと貝殻が好きなのですが、天然の生み出す文様はまさに芸術的♪ 自然に勝る芸術など存在するものかとさえ思わされます。
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 しばらくお話は抜きにしてご覧下さいな。
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 是非バンコクにおいでの方には直接見にいらしていただきたい、素敵な博物館でした。
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  BANGKOK SEASHELL MUSEUM : 1043/1 Silom 23 Rd., Bangrak Bangkok
                        02-2340291 10:00 ~ 20:00 (休館日なし)
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| タイの博物館 | COM(0) |
2009-08-03 (Mon)
 ずっと行ってみたかったタイの「ハーブ博物館」。この方面に精通し通訳してくれる友人が出来たら行こうと思っていた所です♪
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 館内にはタイ伝統医療に使用されてきたハーブがタイ全土から集められて展示されています。タイハーブの定義については以前にお話ししたとおり。動・植物と共に鉱物なども含まれており、インドのアーユルベーダーの流れを汲みつつ、東北部の少数民族を通して中国の漢方薬の影響も受けています。
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 【 木片・樹皮・根 】
樹木の種類によってその効果は様々ですが「健胃」「解毒」「整腸」「扁桃炎」「利尿」などなど。
また外用薬として「打撲の炎症止め」なども。
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 【 葉 】
 こちらはコミカンソウ(小蜜柑草)、小さなミカンの形の実を付ける植物です。「伝染病」「利尿」「解毒」と共に現代では「結石」を取り除く薬にもなるのだとか。
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 (左)ホウセンカ(鳳仙花)、葉をすり潰した汁は腫れ物薬になります。(右、右側)オサバフウロは健胃。(右、左側)ネムノキは様々な薬効があり、「不眠症」「鎮痛」「打ち身」「腫れ物」「利尿」などなど。
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 穿心蓮(センシンレン)(左上・右)は肝臓を整える強い効果。近年ではコレステロール値も減らすのだと。(左下)見慣れたコブミカンの葉には抗ガン作用が。
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 銀杏の葉は集中力・記憶力に効果あり。そういえば街の食材屋さんでは銀杏はよく目にしますが、樹木は見かけません。日本でしたら街路樹にもなっていますが、こちらの街路樹はゴールデンシャワーや郊外ではマンゴーやランブータンの果樹が。
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 【 花 】
 ピーブの花の甘い香りはアロマとして沈静効果作用、金銀花は熱冷ましに、マリラーは目と心臓の薬、またサフランやドックニウ、クローブ、アンチャンなど日常でお馴染みのものも沢山。
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 【 実・種子 】
 カシューナットノキ(左)生の実をすり潰して出した汁をイボの上に重ねて付けていくと取れるのだとか。シカカイ(アカシアコシンナ)(右)この実をさやごと煮詰めて頭皮を洗うとフケ予防に効き、髪にも艶の出るよいシャンプーに。
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 山査子の実は緊張の緩和、蓮の実の芯は解毒効果があるそうです。そういえば・・・学校に通っていた時におやつで蓮の実を食べましたが「芯が苦い!」と言って取り出して捨てていました。そんな話をお友達にすると「そこが一番大事なのよ~!」と、お互いにビックリ。。。
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 豆の胚芽は女性ホルモンに効く。胡椒は風邪知らず。ヒマワリの種は体内の古い血液を流す
効果。赤・黒胡麻はハイプロテインで腎臓・肝臓の薬。ケシの実は目が回ったときに摂ると回復を助けると信じられているのだとか。
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 チベットや中国でもよく見かけるナンバンアカアズキ。この豆は熱冷ましや虫下しの薬。ネックレスのように首から提げる実も元は全てが薬。常備薬なのですね。
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 【 動物 】
 大きなゲジゲジは筋肉を和らげ、トカゲは咳止め、玉虫は皮膚のやけどの炎症止めや体内の悪い風を抜く、他に蝉の抜け殻なども。角・牙等は一般的にはカルシウム補給。鹿の角(右)は酒に漬け込んで精力剤。
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 ツバメの巣・蜂の巣は虚弱体質への栄養剤。先日パックで使った烏賊骨は飲むと船酔い止めだとか。貝殻(右)の粉末は嘗てのカルシウム剤。骨を丈夫にする薬。また牡蛎は鎮静効果、アワビは肝臓・腎臓の働きを助け、視力の回復にも繋がると。
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 【 二人の先駆者 】 
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 【 鉱物 】
 石膏には含水硫酸カルシウムがあり解熱・鎮静効果が。滑石(かっせき)という粘土・石灰には含水ケイ酸アルミニウムというものが含まれて抗菌・消炎作用が。鍾乳石の炭酸カルシウムには安眠効果があり、また鉱物ではないものの琥珀も不眠・造血や利尿によいのだと。
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 塩も豊富なミネラル源。
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 とても纏めきれない程いろんなお話しを伺えて大満足♪ 古いハーブの文献を専門に学んだお友達は館員の案内の方の通訳以外にも様々な知識を加えて説明してくれて勉強になりました。
また興味を持ったハーブをこの目で見たいとき、是非ぜひ伺いたいと思います♪
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   MUSEUM OF NATIONAL MEDICINES : チュラロンコン大学薬学部 (薬局3階) 
                               9:00~12:00 (水・木曜日のみ)
| タイの博物館 | COM(2) |
2009-06-22 (Mon)
【 Thai Traditional Medicine Museum and Training Centre 】
 タイ保健省科学医療部内にあります博物館です。只今一般公開はしていないのですが、同
事業団体の卒業生である友人に交渉してもらい叶いまして。
博物館はテーマごとに建物が分かれており職員の方の丁寧な説明を受けながら興味深く拝見させていただき、貴重な体験を。その一部ぜひぜひご案内♪
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               Gallery 1 【 Buddha Image 】
 タイの伝統医学では病は「肉体」と「精神」の双方によってかかるものと考えられています。そのため古くから病院には「精神」の治療をする部屋も設けられています。
こちらがその部屋。「精神」治療とは一言でいえば宗教・仏教の教えを学ぶこと。正面に祀られる仏陀の像に祈り、部屋全体に描かれた絵から心の浄化を図り病を遠ざけました。
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 左手壁の絵は人の世の一生と輪廻が描かれています。人が死ぬのは当たり前のこと。しかしその魂がその後にどこに行くのかは生前の行いによって変わるもの。それが仏教の教えであり、
よって死者の魂は肉体を離れると(右)地獄に堕ちたり、また人に生まれかわったり、動物になったり、天の使いになったり、悟りを得た者になれたり、様々です。
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 右にあるのは、禅を組み瞑想する仏陀の修行を邪魔しにきた鬼どもを、大地の神
プラ・メー・トラニ神」が退散させる画。長い髪の毛の先から大量の水を放出し大洪水を起こして鬼を流しています。ちなみに「トラニ神」は大地の神とともに”勝利”の神とも呼ばれているのだと。
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   Gallery 2 【 The Supreme Symbol of Thai traditional Medicine 】
 こちらは最高医学教師の部屋。人々の命を守る医師を育てる教師は崇拝の対象におかれ、一般の者とも部屋を分けそこには常に教師に相応しい神聖なもので埋め尽くされた環境が整えられました。
この部屋の正面にはヨガの伝道師「ルー・シー」と仙人の神々が祭壇のように模されています。左右に立つ大きな緑の葉と花は「バイシー」と呼ばれ、花の段が下から9段あるこれは
最高権力者の部屋である証の縁起物。
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 (左)右上部にあるドラは教師が弟子に伝授することのある時に鳴らすもの。その手前には筆記用具と帳面、ナイフ、薬をすり潰す道具。左手前にある薬剤の原料をみれば、葉・木の皮・根・果物・花と当時の種類が多岐にわたることを伺い知れます。
 (右)タイの伝統的な菓子。
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     Gallery 3 【 Evolution of Thai traditional Medicine 】
 「タイ伝統薬の発展」と名付けられたこの部屋にはまだ文字を持たない人々が洞窟に残した記録の跡からスコータイ時代のラムカムヘーン大王が文字を作りハーブや薬の調合の記述を石碑に残し、アユタヤ時代に初めて医学書ができた歴史や王室の薬剤師の人形なども展示。薬剤師はその印である杖と赤い袋を下げ、人々が採取した薬剤を見て回り質の良いものを見つけると”王への献上”を意味する杖でその薬剤を差し集めていったのでした。
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 (左)伝統医療の描かれた壁画の模型、(右)王室薬剤師。
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   Gallery 4 【 Intelligence of Thai traditional Medicine 】
 こちら「タイ伝統薬の知性」では先ほどの健康診断でも診ていただいた「チャクラ」や生まれ時、星座などの情報を元に判断する羅針盤の展示が。タイの伝統医療では人々の現在の生活環境や習慣のみならず、必ず出生時の「タートゥ」がその人の体質に大きな影響を与えているのだ
という考えが根強くあることが分かりますし、私も様々な方面からこの「タートゥ」を学ぶうちに、
自分の体質をかなり的確に診断されているところから少なからず興味を寄せています。
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 (左)生年月日等から診断するチャクラと(右)星座などによる羅針盤。
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 人々の暮らしと医療の繋がりを壁画で描いています。
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 タイの伝統医療の中には病のみならず、出産における婦人の体の静養を専門とした分野も
含まれております。これは日本では一般的ではない考え方ですが、別のマッサージ校で学んだ
「ポストネイタル(産後の肥立ち)」回復における内容によれば、出産後の女性はおよそ一週間という長い期間毎日ハーブで身を清め、ハーバルボールやハーブスチームの治療を受けたり、専門のマッサージなど様々な専門カリキュラムを受けることにより出産による疲労や体内の悪いものを全て取り除くことができます。そしてこうした丁寧な施術を施すことにより、その場で何か劇的な変化を見出すものではないものの、その結果4~50代になってからの女性の更年期障害に落ちる割合が他国に比べて激減するのだと。
ハーブを使ったタイの伝統医療には、私たちの想像を超えた素晴らしい効果がまだまだ沢山ありそうです。
(右)出産後の女性がテントの中でハーブスチームを浴びている図。
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         Gallery 5 【 Thai traditional Massage 】
 こちらは「タイ伝統マッサージ」の解説の部屋です。
私はマッサージについては受ける側専門で、まだ習った事がないため詳しいことは分かりませんが、中でもっとも興味を持ったのはこちらの二種のマッサージ法。その違いとは何でしょうか。
もし我々が受ける場合は右側のスタイル。実は左側は「王族」に対するマッサージ法で、マッサージ師が必ず失礼のない様に身分の高い人々の脇や後ろ側に座り、決して上に乗っかったり、前とか身体の間に入ることはしないのだそうです。
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              Gallery 6 【 Thai health Foods 】
こちらは「タイの健康料理」の展示室で、部屋の四隅をタイの北部(チェンマイ)スタイル、東北部(イサーン)スタイル、中部(バンコク)スタイル、南部スタイルの台所に分けて地方料理の特色を説明しています。こうした地方料理の話はまた後日に。
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 (左)バンコクスタイルと(右)チェンマイスタイルの台所
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 (左)の台所は南部のスタイル。
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              Gallery 7 【 Pharmaceuticals 】
最後の「医薬品」室。薬剤に使われる材料の多岐にわたることは先にお伝えしましたが、重複すると植物(根・木の皮・枝・葉・花・実・きのこなど)、動物(骨・皮・身・角・鰭・貝ガラなど)、鉱物(鉱石・石など)様々です。特に石などはどこから見てもただの黒い石ころで一体誰がどのようにしてこの様なものも薬の効果を持つのだと発見したのか不思議に思うくらいです。
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 実などを圧縮して細かくする道具やその薬品の数々。
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 鉱石と言ってもまるで宝石の原石のように美しく輝くものも。右はどんなものをもすり潰せる金属で出来た道具。
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 こうした薬となるものを瓶にて熟成させたり、包装して大切に保管したのでした。
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 非常に見ごたえのある博物館でまだまだ調べたい内容は沢山!いい学びの機会となりました。
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2009-06-17 (Wed)
             【 The Ekachai Hern Hao Barge 】
         幅 2.06m 長さ 29.76m 深さ 0.60m 漕手 38人 乗組員 6人
 前回訪れた際にはこの船の船体に描かれた獣の正体が分かりませんでしたが、この度やっと判明いたしました。こちらは「HERA(ヘラ)」またの名を「MAKARA(マカラ)」と呼ばれる、インド神話の怪魚でした。
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 頭はワニ、カバや龍ともいわれる全身は厚い鱗に覆われており、鋭敏な背びれを生やす獣。
その口元の牙や四肢の爪などがその獣の恐ろしさを表しています。神話の中ではインドの神々
を乗せて運ぶ役割をする傍ら、周り一面の川や湖の水もその中に棲む生物も全てを飲み込んでしまう巨大な力を持ち主。
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 また「マカラ」というのはサンスクリット語(タイ語の基礎となったバーリー語との2大文字)では「मकर(MAKARA)」と書き、尾が魚の形をしている「ヤギ座(モッカラ)」を指し、タイでは「一月」をモッカラと星座の名で呼んでいます。(ちなみに「二月」水瓶座:クンバ、「三月」魚座:ミーナ、「四月」の牡羊座:メーシャ・・・とこちらも全て星座に由来)
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 こちらも嘗て使われたと思われるマカラの御座船。彫刻の方が迫力満点。
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 この口の中にある玉は「如意宝珠」といい、水を浄化し、魔物を退散させ、世上の苦しみを取り除き、人々の願いを叶えるもの。この宝珠は観音様の持ち物として日本へも渡り、様々な寺院にて観音様の掌に握られています(有名なものでは大阪府の観心寺「如意輪観音菩薩」)。
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 神に仕え、また川や湖など水域の中で最も強い獣といわれるこのマカラは、インドにおいて様々な聖域の建物に彫り込まれ守り神として崇められてきたようです。 
また日本においても「魔伽羅」として水を司る守り神となって現われ、名古屋城の「金シャチホコ」も実は「金のマカラ」であり、火災のみならず全ての災いから城主を守る意味を持ったのだと。
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 こちらはチェンマイの寺院の狛犬ならぬ「狛マカラ」。よく見ると左右で「阿」「吽」の呼吸を表しています。(左の「吽」のおちょぼ口がなんだか可愛らしい)
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 しかし足元を見ればやはり怪魚の姿が想像豊かに造られています。
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     御座船の他の船はこちらから : 王室御座船博物館
| タイの博物館 | COM(0) |
2009-05-31 (Sun)
 〈 王室御座船博物館 〉にまたまた行って参りました。昨年末にはまだチャオプラヤー川西岸のバンコク・ノーイ運河の水が引けておらず館外から眺めるばかりでしたので、今回は艇庫に入っての嬉しい見学・・・でしたが、後日撮った画像がPC不調のため全消去・・・ということでまた行きまして。

以前の記事にも書きましたが、もう少し調べましたので記します。
〈 王室御座船 〉とは嘗てスコータイ時代に王が灯篭流しの為に乗船したことから始まり、特に
アユタヤ時代になって水路は他国との文化と物品の交流地でもあり、敵外国からアユタヤ王朝を守る砦でもあったため船舶の製造に大変多くの力が注がれ、都がバンコクに移されたのちもその名残りは王室行事に受け継がれ、現在も国の重要な式典には川を下る行列が行われています。

船を真近で鑑賞すると思いの外どれも新しい事を感じますが、それは第二次大戦時に爆撃にあったものを、タイの伝統遺産を蘇らせ後世に残すことを重要視し力を注いだ現国王の命によって、
修復・復元させたものであるからです。

数十名の漕ぎ手によって渡るこの船は船首・胴・船尾を金箔や硝子タイル・漆絵でそれぞれが見事なまでに飾り付けてられており、その文様は全てが「スパンナホン」や「ガルーダ(鳥神)」などヒンドゥー教や神話の神々に由来したモチーフとなっています。よって船を鑑賞するというよりも、数十メートルもある宗教美術品・芸術品を観るといった感覚なため、私には何度行っても飽きないほどとても興味深い博物館です。
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          【 The Asura-Vayuphak Barge 】 ~阿修羅神~
           幅 2.03m 長さ 31m 深さ 0.62m 漕手 38人 乗組員 17人
 「アシュラ神」とはサンスクリット語で「asu(命)」「ra(与える)」という太陽の善神だった神が、後に「a(否定)」「sura(天)」と訳され「非天」な神としてヒンドゥー教では大地を干からびさせる
悪者のイメージが定着したのだと。インドラ(ブラフマー / 梵天)神と常に戦闘の仲であり、こうしたことから戦の神ともなった。
このような背景から見てもアシュラ神の船首を持つこの船が、嘗てアユタヤ時代に戦闘船として川上にて手腕を振るった歴史を想像させます。
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 戦の神とは言えどもつぶらな瞳に愛嬌を覚えてしまいますが、口元を見れば立派な白い牙が
突き出ています。
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             【 The Anekajatibhujonga Barge 】
         幅 2.91m 長さ 45.67m 深さ 0.91m 漕手 62人 乗組員 5人
 ラマ5世時代に造られた船で、簡略化された船首のデザインから一見シンプルにも見えますが、実際近くで見ると胴部の「ナーガ(七つの首を持つ龍神)」の彫刻はどの船よりも複雑で繊細に彫り込まれています。また船の上部とは似つかわしくもなく感じる船底の明るい桃色は、実はラマ5世の王様カラーである桃色なのだと。
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 船首最上部の金箔部分にはちょっとお茶目な「ナーガ」の絵が削り込まれています。
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 船首とは対照的な雄々しい横顔の「ナーガ」彫刻。
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             【 The Anantanakaraj Royal Barge 】
                     ~アナンタ・ナーガ神(龍神)~
      幅 2.58m 長さ 44.85m 深さ 0.87m 漕手 54人 乗組員 18人 1914年作
      1981年に英国のWorld Ships Organisationから「船舶遺産賞」を受賞した船。
 「アナンタ」とは”無限”を表し「ナーガ」”龍神”である聖獣の船。この七つ(または複数)の頭部をつけたナーガはヒンドゥー教においては雨を降らせ洪水をも引き起こすという水を司る神であり、ヴィュヌ神の座部として有名です。また仏教においても、仏陀が坐禅をして修行を積む際に仏陀をとぐろの上に座させ、自らの頭部をうな垂れ仏陀を包み込み、雨風から守護する場面をよく目にします。
ちなみにヴィシュヌ神には二つの遣いがおり、ヴィシュヌ神が横たわって休むための「ナーガ」に
対し、空を移動する際には「ガルーダ(後述)」という聖鳥に乗ります。このようにナーガとガルーダはヒンドゥー教において「地」「天」や「女」「男」の様に対に考えられているようです。
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 今にも動き出しそうにリアルな龍の面々。ナーガの頭の上にもナーガ。その上にもナーガナーガが。
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 どこもかしこもナーガで覆い尽くされています。
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         【 The Garuda Hern Het Barge 】 ~ガルーダ神~
      幅 2.10m 長さ 28.58m 深さ 0.56m 漕手 34人 乗組員 7人 1968年作
 「ガルーダ」とはヒンドゥー教に登場する聖鳥で、母親同士の諍いが元で結果的に伯母の子であるナーガ(龍)を退治し食べる聖鳥へとなり、この時の勇敢なガルーダの戦闘ぶりに感銘を受けたヴィシュヌ神(宇宙の維持と発展の神)により、後にヴィシュヌ神の専用の乗り物へとなった。よってこの船首のガルーダも両手両足にはナーガを掴んでいます。

またタイ王国においては古くから国王はヴィシュヌ神やラーマキエン物語のラマ王の”生まれ変わり”であると考えられていることに由来し、ヴィシュヌ神の乗り物であるガルーダは現在王室の守護神となって国章にも適用されています。

ちなみにこの「ガルーダ」は日本では「迦楼羅(かるら)」と呼ばれ、不動明王の背後の炎「迦楼羅炎」はガルーダの吐く炎なのだそうです。身近なところにも「ガルーダ」の影はあったのですね。
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 勇ましくナーガを掲げるガルーダと、先ほどまでの船とは打って変って弱々しいナーガ。
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          【 The Suphannahongse Royal Barge 】
                 ~スパンナホン(聖鳥ホン / ハンサ)船~
          幅 3.17m 長さ 46.15m 深さ 0.94m 漕手 50人 乗組員 14人
 ラマ1世時代に造られたもののラマ6世期に再造船されたこの船は、現在最も由緒ある船としてラマ9世の専用船となっています。船の前方先端にある細長い黄金の鳥は「聖鳥ホン」。ヒンドゥー教”ブラフマー神(梵天)”の乗り物です。

1911年、このスパンナホン船が仕上がった際、この船を手掛けた名匠は自身の全ての技をここに集約しその後二度と船職人の座には戻らなかったとの言い伝えもあるそうです。それほどまでのこの船の姿、凛と正面を見据える頭部からは気品を感じます。またその船の川を渡る姿は、
50名もの息のあった漕ぎ手の「オール(水かき棒)」がまるでホンが翼をはためかす姿のように見えるのだとか。一度見てみたい情景ですね。
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 何とも美しく端正な横顔。
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   【 The Narai Sons Suban H.M. King Rama Barge 】
                   ~ナーラーイソンスバン・ラマ9世~
          幅 3.20m 長さ 44.30m 深さ 1.10m 漕手 50人 乗組員 14人
                 ラマ9世の王位50周年に建造された記念船
 先述のガルーダ(ヴィシュヌ神を守る乗り物)とラマ9世(ヴィシュヌ神の生まれ変わり)。
この大そう立派な御座船を見れば、現在の国王がどれだけ国民の信頼を集め敬愛されていらっしゃるのかが伺えます。
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 ガルーダにまたがるヴィシュヌ神の頭部を見れば仏塔型の冠を被っています。これが正にタイの国王を表す証し。また向かって左の手には「チャクラー / 円盤(武器)」「棍棒(権力の象徴)」、右手には「ホラ貝(神々を呼び起こし魔を退散させる)」とビシュヌ神の持ち物を携えているのですが、あと一つ右手に持っているはずの「蓮華」が見当たらず、代わりにシヴァ神が持つ「槍 / 三叉戟(げき)(愛・行い・知恵の象徴)」らしきものが・・・これは現在の私には謎です。
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 せっかくなので足元もゆっくり見ると、やはり高貴な身分の方の履物を履いています。
右はがっしりとナーガを掴むガルーダの足。爪が鋭いです。
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            【 The Krahi Prab Muang Mara Barge 】
                       ~ハヌマーン猿将軍~
          幅 2.10m 長さ 28.85m 深さ 0.56m 漕手 36人 乗組員 17人  1967年作
 何度も紹介しておりますハヌマーン。インドの「ラーマキエン物語」にて妃をさらわれたラーマ王が鬼のトッサカンを成敗しに行く際にお供についていき活躍をした白猿です。
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 空高く雄々しく吠える姿。
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 将軍の名に相応しい精巧に造られた衣装に身を包むハヌマーン。こうして傍らで眺めると、今にも動き出しそうな素晴らしい出来映え。
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             【 The Ekachai Hern Hao Barge 】
          幅 2.06m 長さ 29.76m 深さ 0.60m 漕手 38人 乗組員 6人
 船全体を黒漆で覆い、そこに金の蒔絵で描かれた神話上の獣。鋭敏な牙を生やす大きな口の中に結晶玉を咥えるその獣は龍にも見えますが詳細は分かりません。しかし何の動物であれ
その重厚感溢れる船の素晴らしさには変わりがありません。
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         参考資料 : タイ王室海軍HP
| タイの博物館 | COM(0) |
2008-11-15 (Sat)
 タイのイベントや文化を紹介するテレビ番組を見ていたら、タイの切手博物館についての放送がありました。残念ながら言葉は”ピピタパン(博物館)”という単語しか聞きとれなかったのですが、映像から見ると何やら面白そう♪・・・ということで探して行ってみました。

 場所はBTSの終点から一つ手前の「サパーン・クワーイ」駅下車、徒歩3分のところ。
初めて降りる街にワクワク。入口には配送用の可愛らしい車体の郵便車。
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    【Sam sen nai Philatelic Museum(サムセンナイ切手博物館)
 2004年にできたまだ新しい博物館ですが、そこに集められた資料は郵便制度が始まった
1883年からの125年の歴史を十分に表す内容。タイも日本と同じく、郵政が整う以前は飛脚によって情報や連絡の行き来をしていましたが、文明の発達により郵便船、自転車へと郵送手段は移り、1867年にイギリス大使館によって世界への郵政制度が導入された16年後、タイ独自の制度が確立されたのだそうです。
よって日本と同じくタイもイギリスの支援と影響を受けた結果、郵便ポストの色がイギリスと同じ
赤色なのだとか。
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 デジタル時代も便利ですが、時間の流れやそこに働く人々の姿が見えてきそうなこんな道具もいいですね。(右)125年前に実際に使用されていた、郵政局の投函用郵便ポスト。
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 館内にある切手の殆どはこのスライドボードに所蔵してあるので、はじめに引き戸式テーブルのインデックスで好みの物を選んでから、番号の振ってある上部のスライドボードを開けます。
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 タイ国内のみならず世界中から集められた切手の数は相当なもので、何から見たらよいのか分からなくなるくらい。早速私の誕生年のタイ切手を見てみました♪
伝統芸能である影絵芝居「ナンヤイ」。(左)タイ王子のPHRA RAMA (右)神話の水の女神
MEKHALA
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 現国王の二女シリントーン王女は切手収集家としても有名なため、専用のブースが設けられております。
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 こちらはカンボジアへ訪れられた際のお写真と直筆ハガキのコピー。折角のハガキの内容がまだ理解できずに非常に残念です。
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 またこの様に中国との国交の深さを表わす郵便も。(右)シリントーン王女の切手。
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  【タイ切手の展示】その一部をご覧下さい。
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ここでは記念の切手も販売していますので、たまには手書きの文に選んだ切手を添えて送るのもいいですね。
切手博物館(休館日:月・火曜日 開館時間:8時半~16時半)TEL:0-2271-2439
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2008-11-01 (Sat)
       《王室御座船博物館》 Royal Barge Museum
 チャオプラヤー川をピンクラオ橋渡って左折、アルン・アマリン通りの看板(写真右)にあるちょっと地味な入口(左)から徒歩7・8分。
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 民家の脇、曲がりくねった道を抜けながら支流バンコク・ノーイ運河まで出ますと
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 こちらの「王室御座博物館」があります。この茶色い水はノーイ運河の水。乾季は水位がもっと下がるのですが、まだ雨期の現在はこのまますぐ川へ漕ぎだすこともできそうな状態です。
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 これがその御座船。その歴史を調べてみますと、タイ国家成立のスコータイ王朝(12~15世)時代に国王が灯篭流しや蝋燭点灯式などの旅に船行列をされたことに始まるのだとか。
現在も王室式典の際に使用され、昨年も”プミポン国王80歳誕生日”を祝賀し、52隻の王室  御座船によって水上パレードが行われ、ワースグリー橋からワット・アルンまでのチャオプラヤー川4,5kmを国王代理のワチラロンコン皇太子が座乗なされたのだそうです。

 また船の種類も様々で、中でも右奥から2番目にある舳先に細長い嘴をもつ聖鳥ホン(ブラフマー神の乗物)が模られている船「スパンナホン」が、ラマ 1 世時代に造られた船に代わりラマ 6 世が新たに造らせた一番格式高いものだとか。全長 44,7m、重量 15,6トン。1本のチーク材から造られている。
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 左の船は「アナンタ・ナーガ」。7つの頭を持つ蛇神(龍神)の舳先。ナーガはヴィシュヌ神の座す乗物として有名ですが、また水源の支配者で雨を恵む水の神でもあることからこの御座船の  装飾にふさわしいものであるようです。
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こちらの名前は?です。ラーマキエンの登場人物の「ラーマ王子」「ヴィシュヌ神」かしらとも思いましたが口元に牙が・・・ということで王を守る精霊・仏教寺院の番人でもある「ヤック(鬼)」では  ないかと。
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 式典の際の様子。国王が船乗されるのは中央の赤い船室。舵手・航海士が各2名、船尾信号旗手・漕手監督が各1名、王座天蓋支持者が7名、漕手が50名乗り込むそうです。一度私も実際の様子を見てみたいです。       
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2008-07-23 (Wed)
 タイの伝統芸能の一つである影絵芝居。その「影絵」の展覧会がありました。
 タイでの「影絵」は大きく分けると二種類があり、場面ごとに背景と登場人物が一枚に表されている「ナン・ヤイ」と、背景は持たず、その登場人物のみを彫り出した「ナン・タルン」とが挙げられます。
この「ナン・ヤイ」はカンボジアからタイ中部に伝承されその上に独自の発展を遂げたもの、「ナン・タルン」はジャワの影響を色濃く受けタイ南部に継承されたものなのだそうで、本日の展示で多かったのはこの「ナン・ヤイ」の方でした。
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  下の絵にもあるように大きな「ナン・ヤイ」によって繰り広げられる影絵芝居の世界は、影絵師が絵につけた棒を握り自らも踊り、その様をも鑑賞してもらう総合演劇で、そこにセリフや歌や状況を説明する語り部の様な”弁士”とタイ式の楽団の音楽がついていました。
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 牛・水牛の皮をなめして下書きを入れ、丁寧に彫っていきます。
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 日本で言う「影絵」とは、その文字の通り白い大きなスクリーンと背後から照らす光線の間に 絵を立てて、その影をスクリーンに映して鑑賞しますが、タイではもう一つスクリーンの前に出て演じるものとがあり、後者の場合には影絵自身にも色彩が施されていたようです。
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 最も有名な演目は古代インド・バラモン教の叙事詩が元となる「ラーマ・キエン」。
その内容は”ヴィシュヌ神の生まれ変わりであるアユタヤ王国のラーマ王子とその妃シーダ姫は王座をめぐる問題から14年間の森での修行生活を強いられていた。そんな中、シーダ姫の美しさに惹かれた鬼の夜叉王トッサカンによって姫は鬼国へと誘拐されてしまう。そこでラーマ王子は風神の息子である白猿のハヌマーンという強力な部下と猿軍隊を見方に引き連れ、鬼退治の旅へと経つのであった・・・”
 この叙事詩が後に中国へ渡り「孫悟空」が生まれ、日本の「桃太郎」もまたここに繋がるのだとも言われています。

 影絵人形「白猿のハヌマーン」タイの男性たちにはとても人気の高い登場人物。
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 ハヌマーンを従えて戦うラマ王子 
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 ラマ王子の矢で傷つく鬼夜叉トサッカン
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 現在のように一般庶民の娯楽にまで広がる以前は、宮廷での特別な儀式~国王の即位大典儀式~などで演じられる宮廷演劇であった影絵芝居。それはこの「ラーマキエン」をはじめとする古代インドの叙事詩は当時王族・貴族のみしか理解できないパーリ語によって記されていた為、読み書きのできない一般の庶民のものには到底なり得なかった。

それを今日のように、タイ人であるなら日本の「桃太郎」と同じくらい誰でも知るものとしたのは、スコータイ王朝時代の原文にトンブリ王朝のタクシン王が加筆し、それをラタナコーシン王朝ラーマⅠ世が改定し、そして息子ラーマⅡ世王によってより分かりやすく現在の「タイ文字」に編訳されたことによる。
一つの小さな芝居芸術も長い歴史の中で、こうして民衆の元に届けられたのだと。。。
  
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