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2009-01-25 (Sun)
 こちらはバンコク市内を流れるセンセーブ運河。その一角に位置する「バーン・クルア地区」は嘗てバンコクにシルク産業を持ち込み栄えた機織り職人の町。タイ刺繍、染物、織物に興味を持ち実際にその工程を見学させていただける所がないか調べていたところ、偶然出会ったタイ人の方に紹介していただきました。
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 センセーブ運河のボート船は朝晩は通勤客、日中も多くの庶民に親しまれている乗合船。
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 バーン・クルア地区とはアユタヤ時代にクメール(現在のカンボジア)から移住したチャム族の
集落。土地は王室の所有地で現在も住民は賃金を支払って住んでいます。
このチャム族とは海路のシルクロードである広州からインドを経由し東アフリカへと向かう中間地点旧チャンパ王国(現ベトナム)の人々で、様々な交易によってヒンドゥー文化やイスラム文化に色濃く影響を受けてきました。しかし首都の衰退によって次第にカンボジアからタイへ流れつき、
それと共に彼らのもつ伝統文化は各国に大きな影響をもたらしたのです。
ラマ三世によってこの地に住むことを許されたチャム族の人々はこの地に絹織物の技術を持ち込み、その産業に目をつけたジム・トンプソンによってより洗練されたものとなって遂にタイのシルクは世界における不動の地位を確立したのです。

 さて今回訪れたのはそのチャム族の末裔である染色・機織り職人さんの工房。
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 中に入り一番初めに見せていただきましたシルクの無地の反物を織る様子。室内に大きく響き渡るトンパシャン・トンパシャン・トンパシャン・・・そんな機械織機の早い音を聞いておりましたら、ふと母の羊毛織り手機の素朴な音が蘇ってきました。
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 機のしくみは単純なもの。前後に張り渡された経糸を綜絖(そうこう)という器具によって上下に分割引き上げ、その隙間に経糸に対して垂直に緯糸を通し、筬(おさ)で手前に圧縮固定して織り上げます。
その一連を糸の状態を直しながらも親切に説明して下さる職人さん。残念ながら機関連のタイ語は分かりませんが、付き添ってくださったタイ人の方が簡単そうなタイ語に言い換えたり、持参した私のノートに筆談してくださったりも。
ここで織られる反物は幅90cmのもの。手機と違って電動機の織りの早さはとても速いのですが、この絹糸の太さがあまりにも細いので実際に反物一反を織り上げるのには2ヵ月もの時間を要します。根気強く、均一に、乱れなく織り上げていく姿。これぞまさに職人の技です。
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 掌に全く重さを感じないフワフワに柔らかい絹糸。右のこの小さなボビンは一反を織り上げるのに全て使われる緯糸。
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 経糸に織りこむ緯糸を巻きつけているこちらが(写真左)「杼(ひ)」英語で「シャトル(Shuttle)」といいます。そのため綜絖でつくられた隙間は「杼口」と呼ばれるのですが、この「杼」が左右に何往復も行き来するその「シャトル(杼)」の動きから、宇宙と地球間とを往復する宇宙船も「スペース・シャトル」と名付けられたのだとか。
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ちなみに余談ですが、日本を代表する自動車メーカーの「トヨタ」や「スズキ」。この会社は元はこの織機産業から始まったのだということも調べものをしていて知りました。
| タイの文化 | COM(0) |
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