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2009-06-11 (Thu)
 本日のワット・ポーの涅槃仏は今までで一番穏やかなお顔をしていらっしゃり、午前中の見学
だけでは飽き足らず昼食を済ませてもまた拝観して参りました。この煩悩心を捨て去った姿はいつも特別な魅力を放っており、こうして時間を気にせずゆっくり拝観できるのはこの地に住む特権ですが、毎回新しい感覚を覚え新鮮な気持ちになります。
今日の私はその足元が特に惹かれましたので、お姿を拝見した後はこちらを重点に。
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 【 仏陀の足 】
 前にもお話ししましたが仏陀の足は超人を意味する32相の「偏平足」になっており、仏像に
よってはその足の裏の中央に円盤形の「千輻輪相(せんぷくりんそう)」があります。これは煩悩から己を切り離す道具の象徴。ですがこちらの涅槃仏の足の裏には前面に渡って”バラモン教”の宇宙感を示す「輪廻転生の図」がアコヤ貝の螺鈿細工によって表されています。
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 その前にちょこっと御身足を様々な角度から。
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 足の裏の5本の指の付け根(図の中では一番上部)には16体の正面を見据えた天上の神々。次の列には剣を構えた6体の守り神が。
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 守り神の中央に咲くのは二つの花。教えていただいたのは右のお花の名前
【 พุดตาล(プッタン)調べてみると日本の「酔芙蓉」のようにも見えます。
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 3種の宝剣。その上部に向かって昇るものは聖なる炎。タイの仏像の頭上には度々「ラッサミー(火焔)」などの突起物が出ていますが、これは尊敬に値する者の出す内なるパワー。この宝剣の炎も同じもので、これはただの剣ではなくこれを所有する者が人々の尊敬を得るに値する者であることを表し、つまり国王の権力の象徴です。
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 女王と国王(右)の宝冠に挟まれた中央のものは「傘蓋(さんがい)」。これは身分の高い者
だけが使用できる日傘で、ちなみに仏陀の傘蓋は3層。ここにある9層は最も高貴な国王のみのもの。
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 即位を記念する鏡と王宮。
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 左は神輿(みこし)。僧侶の神輿は担ぎ手が4人では縁起の悪い数なので必ず8人で担がれます。中央は台座。右は団扇。これは今も僧侶が説法をする際に使用する道具で、説法中僧侶はこの団扇で面を覆い、目の前の現世と己を分かち無の境地に至って法話を行うのです。
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 中央は神々の世界である「天上の国」。
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 孔雀の「扇子」(左)、「ホラ貝」は精霊を呼ぶために吹かれたり、僧侶から受ける聖水のひしゃくとしても使われるもの(中央)、右は実際には33の頭をもつ「エラワン神」。タイで”英雄の神”と
されるインドラ神の乗り物。
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 暑さを凌ぐための大きな「団扇」(左)。男性の「キンノーン」と女性の「キンナリー(右)」は半身人間と半身鳥(ホーン)の天使。天上界にてよく音楽を奏でています。
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 先ほどの天上界の下に位置し、仏陀の足の裏の中央に表されるこの円盤は「輪廻転生」を意味する「マンダラ」。隣にはヴシュヌ神の乗り物「ガルーダ」が。
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 耕作や運搬には欠かせない、古くからの人々の暮らしを支えてきた「雄牛」と「牝牛」の水牛。
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 ここから少し神話や伝説にも登場する動物が。左は獅子の「シンハー」右は「虎」。
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 左から「大蛇」、「ワニ」、「龍」。
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 「ホン/ハンサ(大雁)」(左)はブラフマー神の乗り物。「ツル」、「孔雀」。
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 二本の旗の中央には「水に魚あり、田に米あり」と詠ったスコータイ時代のラムカムヘーン大王の碑文の図。タイ国土の豊穣を称え、人々には”労働する者全てに得られるだけの豊かな資源がこの土地にはある”ことを教えています。
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 左は煩悩や悪を切り捨てる「円盤(チャクラム)」日本でいう手裏剣の様なもの。
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 「鏡」は見たとおりの邪気を撥ね退ける守り鏡。中央はハーブを刻む「まな板」。右は僧侶の
托鉢器。
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 王室を守る「白象(ロイヤル・エレファント)」。川には魚の大群が。
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 聖なる炎を放つ白ヤクの尾で作られた「払子(ほっす)」。これも煩悩を振り払う儀式の宝器。
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 同じく宝器の「水瓶」(中央)。左はお供えに使用される茉莉花などで作った「プアン・マーライ(花輪)」。
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 地上の宮殿。
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 都市を作る際に最初に建てられる街の中心「ラクムアン市柱」。美しきタイの風景。
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 蓮の花は仏教においては様々な重要な意味をもつ花。「泥中之蓮」とは中国でよく耳にする仏教言葉で” 己の心次第で環境には左右されず(例え泥の中でも)清楚な花をつけ、美味なる実をも生らす ”という好きな言葉です。
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 海外貿易によって得る富と文化はこの時代のタイに多くの影響を与えました。
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 現在のタイ王国は南方上座部仏教徒(テーラワーダ)が95%を占めている国家です。それは嘗て一帯を支配していたクメール政権や文化を払拭し新たな国を築くために取り入れられたもの。
しかし仏の前では人々の身分は関係なく平等で、ただその修行によってのみ誰でもが救われる教えの仏教では国の統一に支障がきたされるため、王室ではバラモン教(ヒンドゥー教)も融合した儀式も並行して行いタイ独自の宗教観を保ちつつあります。この仏陀の足の裏からもこうした
側面が伺われることは大変興味深く思います。
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 もっともっとタイの文化を学び、先人の教えをこの目で確かめていきたいです。
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| タイの寺院 | COM(0) |
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